待望のわが子との毎日。子どもとの生活は、楽しいことばかりじゃない…。
思うようにいかないことも色々ある。

それは一般的な知識として周知されていますよね。

だけど…
「私って、どんな感じに育ってきたのかな？」と振り返ってみたあたりから、一般的な意見とは違う、なんだかどうしようもない迷いや不安や、自信のなさを、子育てをはじめたら感じてしまう方が多くおられます。

自分と親との関係性の中に思うところが残っていることが思い出されている。
そのせいか、わが子と向き合う時、ふいに、自分が子どもの頃にさみしい思いをしていたことが思い出されたり、自分もわが子に同じようにさみしい思いをさせるような親にならないかと不安に思ってしまう…。

そんな悩みをクリアしていくにはどうしたらいいのでしょうか。

人は、新しいことをはじめる時、見本を求めますよね。

子育ても同じです。

あなたも、育児書や先輩ママのお話し、産科の助産師さん・小児科の看護師さんのアドバイス、ググる、タグるなどして参考にしてきたと思います。

今の時代、子育てに関する情報は、そこここで得ることができますね。

そんな中で一番、今のあなたの子育て観に影響を与えているものはなんですか？

おそらくは、ここにあげた例のどれでもないでは？と、私は思います。

多くの方が一番最初に参考にする子育ての見本は、ほかにあるのです。

そしてそれを、どうとらえているかで、その後の子育ては変わってくるのです。

少し私自身のお話しをさせてください。

以前の私は母との関係性の中に引っ掛かるところがあり、精神医学や心理学を学ぶようになりました。
その後、多くの心の悩みや病気、障がいを抱える方が、その方らしく、よりいい感じに生きていくためのお手伝いをする精神保健福祉士となり、メンタルクリニックでの相談支援業務のキャリアを重ねてきました。

自分の問題が突かれることも多いこの仕事。

でも、そんな目まぐるしく、忙しい日々を経て、自分の中の親との葛藤も次第に消化されていきました。

そんな中で迎えた初めての出産、子育て。

心の学びを深めてきたからこそ、子育てでメンタル的に悩まされることはないのでは！？と思っていましたが、産後のホルモンバランスの乱れもプラスされたこともあり、ガタガタに揺さぶられるのでした。

そして、子育てを始めたことで自分の親との関係の中に残った引っ掛かりが思い出されて、自分の子育てに迷いや不安や、自信のなさが沸き起こってしまったのです…。

そんな時私を救ってくれたのは、これまでの相談支援経験と、それにまつわる学びから得た知識を活用することでした。

改めて、親との葛藤についてそれまで得た知識を駆使しながら振り返って手放すことで、前向きに安心して、心からの笑顔で子育てを楽しめるようになっていったのです。